2011年9月17日、米国のニューヨーク・ウォール街にて、米国の金融システム、経済界、政界に対する大規模な抗議活動が起こりました。 私は個人的に非常に興味がありますのでずっと Twitter、Facebook 等で情報をウォッチしておりましたが、10月11日時点では、以下の様に全米各地で約100箇所の都市に活動が広がっております。
リーマンショック以来の危機から立ち直れずにいるアメリカ経済。失業率は高止まりし(9月は9.1%)、どんなに仕事を探しても職にありつけない人々が方々にいる。さらに追い打ちをかけるように、食糧やガソリンなどの生活必需品の値段が上がり、生活はますます厳しくなっている。
ところが、ウォール街に目を向けると、100万ドルの年収をもらって当たり前とでもいうような相変わらずの振る舞い。サブプライムローン問題で世界経済を苦境に陥れた過去などおかまいなし。ウォール街だけではない。大企業のトップの多くは、今でも数百万ドルもの報酬を得ている。
いったい、この貧富の格差は何なのか。突き詰めて言えば、その思いが抗議活動に参加している人々の動機だろう。政策に大きな影響を及ぼす企業の権力を制限し、民主主義をマネーゲームから解放して、普通の人々の生活を守るものに戻して欲しい。それが、抗議活動の参加者たちが唱えている「We are the 99%.(われわれ普通の人間こそ、この社会の99%の成員だ)の真意である。
2010年から2011年にかけてチュニジアで起こった革命(民主化運動)、ジャスミン革命はチュニジアにとどまらず、エジプトなど他のアラブ諸国へも広がり、各国で長期独裁政権に対する国民の不満と結びつき、数々の政変や政治改革を引き起こしました。
市民の間では情報共有のため、Twitter、Facebook、Ustream 等の SNS (Social Network Service) や YouTube、Wikileaks などのネットメディアも重要な役割を果たしました。
同じくこの全米での抗議活動は、上記のテクノロジーの活用法 (ソニーのプレイステーション3 (PS3) のプロテクトを解除した、あの *ハッカー集団 「Anonymous」 も技術協力をしています。
* 彼らについては複雑なんで説明を省略。端的に云えば神話のトリックスターみたいな存在です。)を含めて組織化の優れた手法が多数用いられており、全米、更には世界各地へと広がりつつある。
合言葉は、「ウォール街を占拠せよ!(Occupy WallStreet)」 「1%の金持ち、99%は貧乏」 「富裕層に課税を!貧乏人に食べ物を!」 「反グローバル企業」 *「FRB(アメリカの中央銀行)解体、真の中央銀行化」。 皆それぞれのメッセージを書きこんだプラカードを持って格差が広がりきった米国社会に怒りをぶつけています。
【* 連邦準備制度理事会 (Federal Reserve Board, FRB) 。英語では主に the Fed と略称する。アメリカの中央銀行で政府が管理していると思われているが事実は、トップは歴代ユダヤ系が占めており、一私企業である、アメリカ国内でもこのデモを切っ掛けにネットを通じて広く知られることとなったと思う。私は個人的に予てから、この FRB が国際的に一番のガンと思っている。歴代のアメリカ大統領もFRBを解体しようとすると暗殺されてきた歴史があり、大統領さえもコントロールされている。政府に金を貸し付けて、金利を得るという全くリスクが無い商売をしています。更に最近、敵国だったリビアにも低利で金を貸し付けていたという情報が暴露されました。】
多くの国では米国同様、利潤のみを求める暴力的な市場経済が広がった結果、人間の命や暮らしが脅かされ、貧乏人は生きていけないという状況が共通しています。
そして今日、2011年10月15日はこの活動が全世界で計画されており、その動きは71か国・719都市に広まっています。やっと日本でも数日前からサイトが立ち上がり、東京でもデモが開催される予定です。
日本でも、若者の雇用不安や貧困問題は深刻であり、また多くの人たちが現在の経済のあり方に疑問を持ち、「利潤よりも人間を中心にした経済」を求めています。
ギリシャの財政が破たん寸前になっていることで、世界的に「ソブリン・リスク」が高まり、世界経済もリーマン・ショックより更なる大きな危機に直面しており、(結局、先送りしていただけの事ですが)
この次のショックも日本に必ずや大きな影響を及ぼすと考えられております。
更に、2日前の以下ネットのニュースでは、
『US Gives Israel Green Light For Iran Strike』 『US、イスラエルにイラン攻撃を許可』
2週間以内に攻撃準備。 と報道されており、アメリカも狂ったとしかいえない行動に走っています。
http://www.prisonplanet.com/sources-us-gives-israel-green-light-for-iran-strike.html
個人的には、国内のデモから目をそらせるには、外部に更なる大きな問題を作り上げるしかないと思います。国内に問題があれば外交問題に目をそらせる政治の常套手段です。
日本のマスコミには報道される機会も少ないと思いますが、今、本当に私たちは歴史的な行事の真っ只中にいると思います。
2011年10月15日のグローバル・チェンジのイメージビデオ
Occupy Wall Street Slide Show Photos
Flicker のフォト・スライドショー : 右下角の拡大マークを押すと画面一杯に拡大されます。それで右上の Options の上二つをチェック入れて、Show info をクリックで写真の内容と撮影日が見れます。occupywallstreet でタグが付けられているのでドンドンと最新状況の写真が変わります。毎日見ても飽きないからいいですよ。
Global Revolution brings you live streaming video coverage from independent journalists on the ground at nonviolent protests around the world.
以下のライヴストリーミングは、Global Revolution のチャンネルで独立系のジャーナリストが全世界の抗議活動を中継してライヴで放映しております。
この Livestream の操作の解説をいたしますと Livestream のアカウントを取得された方はチャットでその他のメンバーと画像を見ながらチャット、(現在画像の下で流れているのがそれです)Facebook, Twitter のアカウントをお持ちの方はその各アカウントでログインしていただき 画像を見ながら Facebook, Twitter のお友達と情報交換をその場でできます。
Global Revolution
Livestream News, Events, and Film from the Occupy Wall Street
movement in Manhattan, NewYork
ニューヨーク、マンハッタンからライヴ中継ですが、時差によりライヴをしてない時間も有ります。(ニューヨークと日本との時差は、現在サマータイムですので-13時間で、日本が13時間進んでいます。)
Occupy Wall Street movement in Manhattan, NewYork
10月15日12:00〜、「ウォール街を占拠せよ行動」 in 東京 OCCUPY TOKYOをライヴ中継
チャンネル 2
10月15日12:00〜、「99%のための社会を!」デモ行進をライヴ中継
チャンネル 3
Occupy 東京 抗議活動 in 新宿