勇ちゃん、元気ですか？

真ちゃんが、コメントで「恭ちゃん、決めてくれてありがとう」

なんて書いてくれちゃったから、気をよくしてしまい、

もう一人、どうしても忘れられない人のことを書きますね。




それは、バスケ部だった、早川勇ちゃん・・・

修学旅行の２Cの写真でも、たびたび登場してました。

今回の同窓会、残念ながら彼は欠席、

幹事長さんも、連絡がつかないって言ってましたっけ～




私と勇ちゃんは、同級生でもあるけど、いわゆる“幼なじみ”

同じ町内で、お互いの家も近くで、妹同士も同級生で、

保育園も、小学校も、中学校も、高校も、ず～といっしょで・・・

でも、同じクラスになったのは、高校のあの２Cの時だけなんだよね

だから、勇ちゃんのことは、高校っていうより、もっと前からの思い出がある。




小学校の６年の時、町内対抗のソフトボール大会が、あったのね。

勇ちゃんは、ショートで４番、運動神経よかった。

その時、チームに必ず、女子２名を入れるってルールがあって、

私がその一人にはいったのよ、でも、その当時ソフトなんてやったことのない私

もちろん、グローブなんかも持ってない。




そしたら、勇ちゃんが、ボールの取り方とかいろいろ教えてくれて、

自分のグローブを、「きょ～ちゃん、これ使や～」って、いつも貸してくれた。

子どもの頃から、とっても優しい子だった。

（顔は、じゃがいもみたいだったけど（笑）・・・ゴメンナサイ　m(__)m）




町内のお祭り、盆踊り、お寺の行事、・・・

み～んな、勇ちゃんとは、いっしょだった。

あの人って、笑うと顔がくしゃくしゃにならない？

あのくしゃくしゃも、子どもの時からだよ。




高校、卒業して、大人になってからも、思い出はあってね・・・




22才の時、

私が嫁に行く日のこと、

あの頃は、自宅で花嫁支度をして家を出るのが、普通にあって、

（近所の人が見に来て、嫁見菓子とか配るやつね）

私が、白塗りで、角隠しで、打掛姿で、みんなに見送られて、

仲人さんと、車に乗って出発する時に、

勇ちゃんがそばまで来てくれて、車のガラス越しに、




勇ちゃん：　「きょ～ちゃん！」

わたし　 :　 「あっ！勇ちゃん！えぇ～来てくれたの～！！」

勇ちゃん：　「うん！おめでと～！」

わたし　 ：　「ありがと～」

勇ちゃん：　「きょ～ちゃん、しあわせになれよ～！」

わたし　 ：　「うん！・・・」




ほんの、一瞬の短い会話だったけど、

勇ちゃん、わざわざ、うちまで来てくれて、

私は、すごくうれしくって、涙が溢れて、せっかくのお化粧が台無しだった。




あれから、勇ちゃんとは、一度も会うこともなくて・・・

実家に帰るたびに、勇ちゃんの家の前は通るけど、

もう、勇ちゃんの家はなくて、全然違う人の家が建ってて・・・

でも、今でも、その場所を通ると勇ちゃんのことをいつも思い出す。




勇ちゃん、元気でいますか？

今度の同窓会には、絶対来てね！

私はこの年になって、私に優しくしてくれたあなたに、

あの時のお礼が、ちゃんと言いたいです。