2010年11月15日月曜日

今になって思う事part1―クソッたれに宣戦布告



私が小学校の2年のときに
なぜか特別に親しくしてもらい
大好きだった女先生がいました
その先生がある日の放課後
誰もいなくなった教室の
先生の机のところで
ボーっと窓の外を眺めていました
私が「まだいたの先生!?」と言って
近づいていくと
先生の様子がおかしくて
どうやら悲しいことがあったようで
泣いて目が赤く潤んでいました
「どうしたん?先生!」と聞くと
ポツリポツリとつぶやくように
そのわけを話してくれ
話しながらまた大粒の涙を落としていました

次の年には持ち上がりで
3年生のクラス担任となることが
決まっていたのに
急に、とても不当な理由で
降ろされてしまったという内容だった
私も心の中でもらい泣きして聞いていた
と同時に
むかむかと言うか めらめらと言うか
いてもたってもいられないほどの
生まれて初めて味わう
怒りのようなものが湧き起こっていた
その夜、私はほとんど眠れなかった

次の日の朝
教室に先生が来て
朝の会が始まったのを見計らって
私は、そっと教室を抜け出し
職員室の奥にある校長室に
無我夢中で怒鳴り込んだ
「OO先生、何で担任ダメになったんや!!」
校長はめがねの上からの生目で
私の方を見て
<何をこいつはワメイとるのだ>
と言う顔をして何も言わなかった
私の怒鳴り声を聞いた教頭が入ってきて
「何をしとるんだ・・こっちへ来なさい!!」
と、頭をひっぱたかれ腕をつかまれ
引っ張り出された
私は教頭にも「何でや!」と
食ってかかったが
何故か、まともには取り合ってもらえず
ちゃんとした説明も無かった
そればかりか
2時間目の途中くらいまで
教頭の机の前で正座させられた
ひざも痛かったけど
心はもっと痛い気がしていた

後日そのことについて
女先生から手紙をもらった
(普段から手紙でよくやり取りしていた)
内容は
「怒鳴り込んだあなたの行動は
良いとは言えない事かもしれないが
その気持ちは先生は
とてもうれしかった・・・」
というものだった
が、やっぱりこのことで
きっと女先生に
余計な迷惑をかけてしまったんだな・・・と
後になって気がつき
情けない自分が悔しくなった

きっと、この女先生は、私に常々
『思いやり』や『優しさ』
『人間とは』あるいは『本当の愛』とか
言うことを、ちゃんと考えさせ
先生なりに教えたかったに違いないと
思っている
そんな、当時確か27、8歳だった
女先生の事と
このときの出来事で感じた思いが
その後の私の人生の奥底を流れる川の
源流となっていたのではないかと
今になって思うのです

4 コメント:

ken×ken さんのコメント...

大人の世界 教員の世界は わかりませんが

その先生は ず~っと 北浦君のことを憶えていますよ

やんちゃな低学年で受け持った小学生を 中学の修学旅行先宿泊ホテルの館内放送で 逢いたいと 呼び出した事例を 知っています

北浦 雅 さんのコメント...

ken×kenさん
コメントありがとう!
それに、
今回の同窓会の開催に当たっても
大変に、ご尽力頂いているご様子
感謝に堪えません
<何にもしていない私が
会長だなんて・・
恐縮するばかりです>

それと
このブログヘ投稿されている
メッセージも独特で
味のあるセンスがとても素敵だと
感じています

在学中は、ほとんど
交流が無かったかと存じますが
同窓会を機会に
今後ともよろしくお願いいたします!

ken×ken さんのコメント...

はずかしィ たいしたコトしてないョ
出席連絡受けて
一緒にハイタッチしてるくらいだョ(心で)

高校時代は
ほぼオンジonlyの交友でした
中高同窓のしんちゃんさえ
メールだけで未だ話したことない(笑)

当日 初会話 楽しみにしています


北浦君は たらい舟漕いで

しんちゃんは イルカに乗って

帰ってくるそうで…

北浦 雅 さんのコメント...

私は
「流罪の身」故
たらい舟すら
与えられず
浮き袋イッチョで
泳いで
渡る
初冬の越佐海峡・・・
       ぎゃぐ